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2015/04/07(火)「スマホ、ネット、ゲーム依存(その3)」

ゲームとネットを同じように語るべきではないかもしれません。しかし、スマホなどネット環境でゲームができるので、ここではあえて同じように扱います。日本小児科学会など幾つかの学会や保険協会が、子どもとICT(スマートフォン・タブレット端末など)の問題について提言をしています。その中で、「保護者と子どもが交わすスマホ使用(貸与)の基本条項」をあげています。それを以下に紹介します。

保護者が子どもにスマホを貸与するにあたっては基本的な約束事項を交わす必要があり、その約束項目の基本条項は次の通りです。
1)スマホの所有者は保護者であること。
2)スマホの購入費と維持費は保護者が負担すること。
3)インターネット接続に関わる手続きは保護者の責任において行うこと。
4)保護者は、スマホをロックし、これを解除するためのパスワード、子どもが使うメールアドレス、SNS、アプリ購入などに関するIDやパスワードについて確認し、記録しておくこと。
5)4)の条項が満たされれば、子どものスマホ使用状況を保護者が持つスマホで確認することができるので、保護者はいつでも子どものスマホ使用状況を確認する権利があること。
6)保護者が子どものスマホ使用状況が不適切と判断した時は、一方的に子どものスマホ使用を禁止し、改めて子どもとスマホ使用についての約束事を再確認すること。
以上です。

スマホやゲーム機は保護者が管理し、最初に子どもに貸す時も「1日30分まで。約束が守られなかったら明日からは貸さない。」くらいの約束は、あらかじめ子どもと交わすべきと思います。

昨日のニュースで見ましたが、信州大学の入学式で学長さんが「スマホをやめるか、信大生を辞めるか。」と発言したそうです。「スマホは百害あって一利無し。もっと本を読みなさい。」とも言ったそうです。

私は賛成です。

2015-04-07 15:57:00

2015/02/25(水)「スマホ、ネット、ゲーム依存(その2)」

診察室にもゲームを持ち込んで、隙があればゲームをする、やめるように言うと怒る、ことをよく見ます。ゲームをしだすと途中ではやめられないのでしょうね。

私はゲームをすることはほとんどないのですが、した時には目が疲れたり頭が痛くなったりして、ゲームをするのはもうやめようと思います。それでは暇な時はどうするのかと言えば、ボーとしてます。このボーとするのが大事なんです。そこで人間はいろいろなことを考えます。過去を反省したり、次に何をしようかとか、さまざま。ゲームをしたり、テレビを見たり、スマホをいじったりすると、このボーとする暇がなくなってしまいます。脳がお休みできなくなるんです。

寝る前にゲームやスマホをいじると、脳が興奮してしまい、寝ようと思ってもなかなか寝付けない、あるいは寝てはいるんだけど脳がお休みしていない、といったことになります。人間にとっては「寝る」ということは非常に重要です。寝ている間に脳をリセットして、その日に経験したことも整理して脳に組み込まれていくのです。

実際に「ゲーム中毒」とか「ネット中毒」とかになっている人は、脳の機能が低下し、衝動をコントロールしたり、他者を思いやったりすることができにくくなっているそうです。また、通常の刺激では快感を生じない状態になって、喜びや感動を感じにくくなってしまうそうです。

2015-02-25 15:58:00

2015/01/14(水)「スマホ、ネット、ゲーム依存(その1)」

スマホやネットやゲームが子供らの生活に浸透してきてまだ数年ほどです。最近は児童・生徒の半数以上が1日に2時間以上ゲームをしています。中学生でも約半数がスマホなどでSNSを利用しています。これらメディアへの接触時間が長いほど、学力テストの成績が悪く、さらに、自己意識において生命感覚(生への執着・生命尊重)や自己肯定感などにも問題があることが分かってきました。孤独に画面に向き合うネットの世界に安らぎの場を求め、引きこもりになってしまう子供もいます。

2015-01-14 15:58:00

2014/12/03(水)「咳の診断」

咳の原因は様々です。原因によって治療薬は変わってきます。「咳止め薬」は咳の原因によっては使ってはいけない時があり、乱用は体にとって良くありません。

咳の原因を診断するには、患者さんからの話(病歴)が診察とともに非常に重要です。いつから始まったのか、どういう時に咳が多いのか(日中か夜か睡眠中か、睡眠の前半か後半か、起床時かなど)、咳の誘発原因はあるか(話をする、笑う、運動する、冷気を吸う、鼻をすするなど)、咳が多い姿勢はあるか(仰向けに寝る、起きているなど)、痰はからむか、痰は咳き込みの最初からあるか後半にやっと出てくるか、など様々なことを参考にします。

したがって患者さんの様子をよくわかっている人が来ていただかないといけません。特に咳が長引いていたり、他の医院の薬でも効かなかった時は詳しくお話を伺うことになります。前医での治療内容も重要です。

2014-12-03 15:55:00

2014/10/30(木)「熱性けいれんと薬」

熱性けいれんとは発熱に伴ってけいれんする病気のことです。生後数ヶ月から6歳くらいまで見られますが、時に6歳以上の子供でも起こることがあります。けいれんを起こす熱の原因として多い病気は突発性発疹とインフルエンザです。遺伝することもあり、親族に同じ病気を持っていることがあります。見かけは非常に恐ろしい病気ですが、後遺症は無いことがほとんどで、けいれん重積というけいれんが20分以上長引く場合に時として後遺症を認めることがあるくらいです。

熱を下げればけいれんが起きない、と考えて解熱剤を早め早めにと投与される方がいます。解熱剤の種類によってはけいれんを誘発するものもありますし、けいれんは熱が上昇する時に起こることが多いので、解熱剤で熱を下げ、病気が長引き熱が再び上昇する時にけいれんが起こることもあります。ということで、解熱剤にけいれんを予防する効果は無いと言われています。

けいれん重積を起こす子供に対しては、後遺症を残すこともあるためけいれんを予防していきます。その時に使う薬がダイアップ座薬です。けいれんの最中にけいれんを止めるためにダイアップ座薬を使う医者が多くいます。この治療に効果は無いと言われています。

鼻水やかゆみを止める薬、いわゆる抗ヒスタミン剤、ですが、てんかん発作を誘発すると言われています。てんかん発作だけでなく熱性けいれんも誘発します。そもそも4歳くらいまでは鼻水を止める目的で抗ヒスタミン剤を使っても鼻水は止まりません。特にアリメジン、ポララミン、アタラックス、ペリアクチン、マレイン酸クロルフェニラミン、ザジテンなどの第一世代の抗ヒスタミン剤はけいれん誘発作用が強いです。マレイン酸クロルフェニラミンは市販薬によく入っていますので、熱性けいれんやてんかんを持っている人は使わないで下さい。以前喘息治療によく使われていたテオドールも同じようにけいれん誘発作用があり、これらの薬を飲んでいたためにけいれんが重積し後遺症を残した子供が何人もいます。

乳幼児にも抗ヒスタミン剤を安易に処方する医者が多くいます。処方される時に子供本人やご家族にけいれんの人がいるかどうか聞かれましたか?聞かない医者はこの薬の副作用を知らない、と考えていいと思います。

2014-10-30 15:55:00

2014/10/16(水)「がんばったね、かな?」

5歳くらいの子供が予防接種に来て、自分では診察室の椅子に座ろうとせず、母親が抱いて一緒に座ったけれど、暴れたおして私へも含めて殴る蹴る。それを何とか押さえつけて予防接種をすませて、終わった後に母親が「よくがんばったね」と子供に言ってるのを聞き、なんか違うんじゃないの、と思ってしまいました。

「してはいけないこと」の基準を母親など養育するものがまず定めることが重要で、そのときの気分次第で叱ったり叱らなかったりするのは、子供が戸惑い不安になるばかりでよくありません。基準を定めた上で「してはいけないこと」をしっかりと子供に伝えていくのは、子供がまだ言葉を理解できない時からでも行うべきではと思います。

人間は社会の一員です。一員である限り自分以外の人に迷惑をかけるような行動は自らが抑制していかないといけません。ところがこのところ人に迷惑をかける行動とはどういうことかが分からない、想像できない人が多いような気がします。所かまわず地べたに座ったり、歩きながらとかバスや電車の中で平気で物を食べる人など、それが周囲の人に不快な思いをさせているとは気付いていないのでしょう。電車の中で物を食べなくても、もう少し我慢して家で食べれば良いのにと思ってしまいます。

子供が「してはいけないこと」をした時にそれを止めさせるというのは、つまり我慢させるということです。「してはいけないこと」を何故我慢してまで止めないといけないのかも子供に伝えるべきだと思います。伝え続けておれば子供自身も我慢の理由を考えるでしょうし、周りの人がどう思っているかというような想像力も働かせていけるようになると思います。

予防接種は子供が病気にならないために必要なものであって、少々痛みを伴ったとしても我慢しようと伝えるべきではないでしょうか。子供が我慢をすれば、親はそれをちゃんと評価してあげましょう。評価してあげれば、我慢が出来た自分に対して自信を持つようになると思います。

2014-10-16 15:54:00

2014/10/01(水)「人見知り」

人見知りは生後7ヶ月から1歳くらいまでに見られる、乳児の精神発達上重要な通過ポイントの一つです。人見知りが見られるまでは誰彼と無く周囲の人に笑顔を振りまいてくれます。これも大事な発達上のポイントです。

現代のような文明社会よりも圧倒的に長い間、人間は原始時代の野生生活に近かった時期を過ごしていましたので、その頃の習性は今の人間にも色濃く残っています。生まれて間もない赤ちゃんは非常に弱い存在ですので、周りのどんな人にも愛想を振りまいて助けてもらわないといけません。3ヶ月頃から6ヶ月頃までは目が合うとニコニコしてくれますが、それは自分の身を守るためでもあると思われます。

生後7ヶ月頃になると最も親密に世話をしてくれる人(母親)を見分ける能力が付いてきます。これが人見知りです。母親(時に父親も)以外の人が近づいたり、視線を合わせたり、抱っこしたりすると泣くようになります。逆に人見知りが見られない乳児は人を見分ける能力が育っていないとも言えます。

子供は泣いてしまうと診察で得られる大事な情報が減りますので、診察する時にはなるべく泣かれないように気を付けています。人見知りの頃の子供を診察する時は視線が合うと子供は泣きますので、なるべく視線を合わせないようにしています。素知らぬ顔をして聴診器を当てると、医者は自分とは無関係と思ってくれるらしく数秒間は泣かずにすむことがよくあります。

2014-10-01 15:53:00

2014/09/11(木)「治りにくいとびひ(その2)」

どんな抗生物質か効くのかを知るために、初診で来られた時に細菌を採取し検査室に提出するようにしています。検査室では細菌を培養して量を増やしてから細菌の種類や性質を調べるのですが、あらかじめ抗生物質が投与されているとそれがとびひに効いていない抗生物質であっても細菌を増やすことができず、検査ができません。

検査の結果が出るまでに数日かかりますが、初診時に投与された薬が効いているかどうかを判定することができ、効かなかった時の薬の選択の助けになります。

検査結果から分かったことですが、同じ黄色ブドウ球菌でも薬の効き方は様々です。抗生物質が効かない黄色ブドウ球菌の代表であるMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)の中でも薬に対する反応は様々です。今のところ100%効果のある抗生物質はテトラサイクリンだけですが、歯に色がつくなどの副作用により8歳未満の小児への投与は制限されています。

以前塗り薬の抗生物質でよく使われていたゲンタシンは今はほとんど効果がありません。その原因はリンデロンVGの使い過ぎです。VGのGはゲンタシンのことです。近頃リンデロンVGの代わりにテラ・コートリルという抗生物質入りのステロイドを使う皮膚科医がいます。テラ・コートリルのテラはテトラサイクリンのことです。こういうことをされるとテトラサイクリンもそのうちに効かなくなってしまいます。医師には節度を持った抗生物質の使い方をしてほしいものです。

2014-09-11 15:52:00

2014/08/11(月)「治りにくいとびひ(その1)」

「とびひ」とは皮膚の上に細菌が増殖する皮膚病です。夏に多いです。汗が皮膚についていると細菌が繁殖しやすくなるので、夏に多くなります。

細菌感染なのに皮膚につける抗生物質の軟膏だけでは治らず、抗生物質の飲み薬が必要です。飲み薬が効けば3、4日で「とびひ」は治ります。ところが、最近は飲み薬が効きにくい細菌による「とびひ」が多くなっています。1週間経っても「とびひ」が治らないならば、飲み薬が効いていないと考え、他の薬に換えないといけません。

汗をシャワーなどで一日に何回も流すと、自然治癒することはあるものの時間がかかります。「とびひの治療を受けていたけど、治るのに2週間もかかりました。」と患者さんが話されるのをよく耳にしますが、それは薬で治ったのではなく、自然治癒したと思われます。

「とびひ」を起こす細菌のほとんどは、黄色ブドウ球菌です。40年前頃は初期のペニシリンでもこの細菌を殺せていましたが、最近になって効果のある抗生物質を的確に見つけるのは一筋縄でいかなくなりました。

ではどうすればいいのでしょうか。

2014-08-11 15:52:00

2014/07/30(木)「治りにくい中耳炎」

鼻汁が続いている乳幼児はよく中耳炎を合併します。特に「あおばな」が続いている2歳までの子供に合併する頻度が高いです。保育園に通い出すと、すぐに鼻に細菌をもらうことになりますので、「あおばな」を出している子供が多くなってきます。「あおばな」は細菌感染が原因となっていることが多いのですが(必ず細菌が原因となっている訳ではない)、「あおばな」を治すために細菌を殺す抗生物質を安易に投与してはいけません。鼻は空気の入り口ですから、様々な細菌が侵入してきます。どんな抗生物質でもその様々な細菌をすべて殺せる訳ではありません。抗生物質を服用して一過性に「あおばな」が良くなったとしてもすぐにぶり返してきますが、その時には以前使った抗生物質で殺せなかった細菌が生き残り増殖し原因となっていることがあります。鼻の粘膜にいる体を守ってくれている善玉の細菌も抗生物質で死んでしまうので、悪玉の細菌は敵がいなくなった環境で増殖しやすくなります。

今通っておられる医院では中耳炎の有無を診てくれていますか?「あおばな」を治すためにすぐに抗生物質を処方されていませんか?

鼻の中で増殖した細菌が中耳炎の原因になることが多いのですが、最近は抗生物質が効かず治りにくくなっています。その原因は「医者が抗生物質を安易に処方する」以外にありません。抗生物質が効かない細菌を耐性菌と言いますが、抗生物質の開発は耐性菌との戦いでもあります。製薬会社がいくら良い薬を開発してもよく効くからと言って医者が安易にその新しい薬を使うと、早々にその新しい薬にも効かない耐性菌がはびこってきます。そのため、耐性菌をなるべく作らない抗生物質の使い方を小児科学会も耳鼻科学会も勧めています。ところが、推奨されている抗生物質の使い方を守らず、最初から新しい強い抗生物質を処方する医師が多くいます。「治りにくい中耳炎」が増えているのはそのせいです。私は正直怒っています。

「あおばな」は抗生物質を投与しない治療でもほとんどが治ってきます。学会では「抗生物質を投与しない治療」を10日間は続けてみましょう、と勧めています。

2014-07-30 15:51:00

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