浜田小児科内科クリニック|尼崎市南塚口町の小児科・内科・アレルギー科

一般的な風邪の症状の変化

ウイルスによるのどの風邪の一般的な経過は、まずのどの違和感から始まり鼻水が出て、熱が出る人もいれば出ない人もいる、というのが1日目の症状でしょうか。

その後も鼻水とのどの痛みが2、3日続き、痰が絡んだような咳が出てきます。鼻水も無いのに咳だけが先行する場合はのど以外、つまりのどのもう少し奥の所や気管や気管支や肺に病変があると疑います。鼻水は次第にあお鼻(黄色や緑の鼻水)に変わり痰の絡んだ咳が悪化してきます。しかし喉の痛みは徐々に治まってきます。あお鼻と痰の絡んだ咳は人によっては数日間続く場合があります。

特にアレルギー素因のある方は長引くことが多いようです。

このあお鼻に対し、鼻水が膿のような色をしていますので細菌の感染があると誤解されて抗生物質を処方されることが多々あります。

細菌感染であお鼻になることもありますが、それ以上に風邪の治りかけやアレルギー性鼻炎の悪化に伴って起こることの方が多いです。アレルギー性鼻炎に蓄膿(副鼻腔炎)を合併することはよくありますが、この時にもあお鼻になりますが抗生物質治療が必要となることは少ないです。

抗生物質を処方された時は数日間で鼻水の色とかで薬が効いたかどうかを確かめましょう。

経過を見ない医者には行かない方が良いでしょう。