浜田小児科内科クリニック|尼崎市南塚口町の小児科・内科・アレルギー科

治りにくいとびひ(その1)

「とびひ」とは皮膚の上に細菌が増殖する皮膚病です。夏に多いです。汗が皮膚についていると細菌が繁殖しやすくなるので、夏に多くなります。

細菌感染なのに皮膚につける抗生物質の軟膏だけでは治らず、抗生物質の飲み薬が必要です。飲み薬が効けば3、4日で「とびひ」は治ります。ところが、最近は飲み薬が効きにくい細菌による「とびひ」が多くなっています。1週間たっても「とびひ」が治らないならば、飲み薬が効いていないと考え、他の薬に換えないといけません。

汗をシャワーなどで1日に何回も流すと、自然治癒することはあるものの時間がかかります。「とびひの治療を受けていたけど、治るのに2週間もかかりました。」と患者さんが話されるのをよく耳にしますが、それは薬で治ったのではなく、自然治癒したと思われます。

「とびひ」を起こす細菌のほとんどは、黄色ブドウ球菌です。40年前頃は初期のペニシリンでもこの細菌を殺せていましたが、最近になって抗生物質を見つけるのは一筋縄でいかなくなりました。

ではどうすればいいのでしょうか。