浜田小児科内科クリニック|尼崎市南塚口町の小児科・内科・アレルギー科

スマホ、ネット、ゲーム依存(その3)

ゲームとネットを同じように語るべきではないかもしれません。しかし、スマホなどネット環境でゲームができるので、ここではあえて同じように扱います。日本小児科学会や日本小児連絡協議会が、「子どもとICT(スマートフォン・タブレット端末など)の問題について提言」をしています。その中で、「保護者と子どもが交わすスマホ使用(貸与)の基本条項」をあげています。それを以下に紹介します。

保護者が子どもにスマホを貸与するにあたっては基本的な約束事項を交わす必要があり、その約束項目の基本条項は次の通りです。
1)スマホの所有者は保護者であること。
2)スマホの購入費と維持費は保護者が負担すること。
3)インターネット接続に関わる手続きは保護者の責任において行うこと。
4)保護者は、スマホをロックし、これを解除するためのパスワード、子どもが使うメールアドレス、SNS、アプリ購入などに関するIDやパスワードについて確認し、記録しておくこと。
5)4)の条項が満たされれば、子どものスマホ使用状況を保護者が持つスマホで確認することができるので、保護者はいつでも子どものスマホ使用状況を確認する権利があること。
6)保護者が子どものスマホ使用状況が不適切と判断した時は、一方的に子どものスマホ使用を禁止し、改めて子どもとスマホ使用についての約束事を再確認すること。
以上です。

スマホやゲーム機は保護者が管理し、最初に子どもに貸す時も「1日30分まで。約束が守られなかったら明日からは貸さない。」くらいの約束は、あらかじめ子どもと交わすべきと思います。

昨日のニュースで見ましたが、信州大学の入学式で学長さんが「スマホをやめるか、信大生を辞めるか。」と発言したそうです。「スマホは百害あって一利無し。もっと本を読みなさい。」とも言ったそうです。

私は賛成です。