浜田小児科内科クリニック|尼崎市南塚口町の小児科・内科・アレルギー科

スマホ、ネット、ゲーム依存(その2)

診察室にもゲームを持ち込んで、隙があればゲームをする、やめるように言うと怒る、ことをよく見ます。ゲームをしだすと途中ではやめられないのでしょうね。

私はゲームをすることはほとんどないのですが、した時には目が疲れたり頭が痛くなったりして、ゲームをするのはもうやめようと思います。それでは暇な時はどうするのかと言えば、ボーとしてます。このボーとするのが大事なんです。そこで人間はいろいろなことを考えます。過去を反省したり、次に何をしようかとか、さまざま。ゲームをしたり、テレビを見たり、スマホをいじったりすると、このボーとする暇がなくなってしまいます。脳がお休みできなくなるんです。

寝る前にゲームやスマホをいじると、脳が興奮してしまい、寝ようと思ってもなかなか寝付けない、あるいは寝てはいるんだけど脳がお休みしていない、といったことになります。人間にとっては「寝る」ということは非常に重要です。寝ている間に脳をリセットして、その日に経験したことも整理して脳に組み込まれていくのです。

実際に「ゲーム中毒」とか「ネット中毒」とかになっている人は、脳の機能が低下し、衝動をコントロールしたり、他者を思いやったりすることができにくくなっているそうです。また、日常の刺激では快感を生じない状態になって、喜びや感動を感じにくくなってしまうそうです。